佐治整形外科クリニック 整形外科・リハビリテーション科
北海道河東郡音更町木野大通り東14丁目1-6
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 骨粗鬆症という言葉は、私が整形外科を志した20年前に比べると、随分と一般的な言葉になってきました。骨粗鬆症が、骨の量が減って骨が折れやすくなるということは、皆さんご存じだと思います。では、骨が減るということはどういうことなのか、なぜ最近大きな問題として取り上げられるようになったのでしょうか。

 写真に正常な背骨と骨粗鬆症の背骨の断面があります。内側にある網の目のような構造の密度が違うのが分かると思います。この網の目の構造を骨梁(こつりょう)といい、家を支える柱や梁(はり)のようなものです。手抜き工事をした建物が壊れやすいのと同じです。

 では骨粗鬆症の恐ろしさは何でしょうか。現在、寝たきり老人が大きな社会問題をなっていますが、その原因の一位が脳血管障害(70%)次いで大腿骨頚部骨折(太ももの付け根の骨折 20%)となっています。つまり、寝たきりの大きな原因の一つなのです。それだけではなく、死亡率と骨量の関係を調べた研究では、骨量が少ないほど死亡率が高いをいう結果も出ているのです。こう言ってしまうと、すごく恐ろしい病気のように思えますが、予防や治療をきちんとしておけば、そう恐ろしいのもではないのです。

 それでは、どのようにして骨粗鬆症は引き起こされるのでしょうか。「骨」というと、化石を想像する方も多いと思います。動物が死んでも骨だけが残ります。それから骨を石などのような無機質のように考えている方が多いのではないでしょうか。実際には骨はどんどん新しいものに生まれ変わっているのです。

そのしくみはかなり複雑なのですが、かいつまんでお話しすると、破骨細胞という、骨を溶かしていく細胞がまず活動して骨が吸収されていきます。次に骨芽細胞という、骨を作る細胞が活動して新しい骨が作られます。これが繰り返されて、骨は常に新しく生まれ変わっているのです。(リモデリングといいます)。これを分かりやすく説明したのが左の図です。

 上の蛇口を開くのが骨芽細胞、下を開くのが破骨細胞です。上の蛇口が閉じたり、下の蛇口が開きすぎたりすると、水(骨)の量がどんどん減っていきます。この状態が骨粗鬆症です。

 ではどういうことで、上下の蛇口のバランスが崩れるのでしょう。代表的なものを三つのグループに分けて挙げてみます。第一のグループは高齢、※閉経後の女性、小柄、遺伝(家族に骨粗鬆症)、第二はやせ、第三はカルシウム不足、運動不足、喫煙、過度の飲酒、日光不足などです。

 ここで三つのグループに分けたのには理由があります。第一のグループは努力しても変えられないもの、第二のグループは変えられるけれど時間がかかるもの、第三のグループは自由に変えられるものです。
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疾患説明 骨粗鬆症 1 骨粗鬆症 2 変形性膝関節症 上腕骨外側上顆炎
肘内障 腰 痛 痛 風 肩関節周囲炎 オスグッドシュラッター病

骨粗鬆症検査 乳児股関節検査 MRI検査 AGA


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