佐治整形外科クリニック 整形外科・リハビリテーション科
北海道河東郡音更町木野大通り東14丁目1-6
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 こうなると骨粗鬆症の予防は明らかですね。過度の飲酒喫煙を控え、屋外での適度な運動、カルシウムをたくさん含んだバランスの取れた食事を取ることです。ところで、第一のグループで閉経後の女性に※印がつけてあります。これはなぜかというと、ホルモン補充療法で改善が可能だからです。

 それでは骨粗鬆症と診断と治療についてお話します。診断は基本的に腰のレントゲン写真と骨塩定量装置を用います。わたしのところではDXA法という、ごく微量のX線を用いた測定装置で腰の部分の骨量を測定していますが、検診などでは腕の骨やかかとで測定するところも多いようです。腰に骨折などがない場合には、一番骨量の多い若年成人の平均と比較して70%未満になると骨粗鬆症として治療する場合があります。骨折があると80%未満でも治療する場合があります。

 次に治療についてお話します。前ページで骨は常に古い骨が壊され新しい骨ができて生まれ変わっているというお話をしました。骨という組織に新しい骨を注ぐ蛇口と古い骨を流す蛇口について絵がありましたね。骨をふやすには?簡単です。上の蛇口を開くか下の蛇口を閉じればよいのです。上の蛇口を開く(新しく作られる骨の量を増やす)代表的なものは活性化ビタミンD、ビタミンK製剤です。下の蛇口を閉じる(壊される骨の量を減らす)のには、カルシトニン、イブリフラボン、ビフォスフォネート、エストロゲン製剤などがあります。名前を覚える必要はありませんが、それぞれに特徴があります。たとえばビタミンKはワーファリンという心臓の病気などに使われる非常に大事な薬の効果を妨げますし、ビフォスフォネートはカルシウムと一緒に飲むと効果がなくなります。

エストロゲン製剤というのはホルモン製剤で、婦人科でも閉経時にホルモン補充療法で使用されます。これを服用しているときには、定期的な婦人科検診が必要です。こういうと恐ろしがって敬遠する方が多いのですが、閉経後の急激な骨量の低下を抑えるだけでなく、それに伴う種々の不定愁訴の改善や動脈硬化を抑えるなど非常に有用な治療薬です。

 いずれにしても、骨粗鬆症の治療は非常に長期を要しますので、副作用や飲み合わせについては十分に説明を受け理解しておく必要があります。

 最後に骨粗鬆症の治療は非常に進歩してきており、どんどん新薬が開発されています。しかし予防に勝る治療はありません。運動とカルシウムの摂取には常に心掛けておきたいものです。


疾患説明 骨粗鬆症 1 骨粗鬆症 2 変形性膝関節症 上腕骨外側上顆炎
肘内障 腰 痛 痛 風 肩関節周囲炎 オスグッドシュラッター病

骨粗鬆症検査 乳児股関節検査 MRI検査 AGA


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